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5th day
俺は大地に降り立つと翼を閉じた。
ゆっくり息を吸って、呼吸を整える。
そっと胸元から炎を象った紋章状の小物を取り出した。
ハーカが作ってくれた物だ。
少し表面をなでて光を当てると炎が浮かび上がるように赤く揺らめく。
「大したものだな。」
ハーカの腕に感動しながら、俺は霧の中で1人でたたずんでいた。
ここは昨日と同じエリア。周りの連中は移動をはじめているが、俺たちはミーティアを待つために留まることになっていた。
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昨日、霧が晴れたあと、俺たち孤立した3人は襲い来るモンスターたちを相手に戦闘を繰り広げた。
前回俺が壁になれなかったので、今回はベアが俺の脇を固めてくれた。
トーキチローも憶えたばかりの新技で援護してくれた。
だが・・・・・
「ちっ・・・」
今回もまた俺はモンスターに打ちのめされて一人倒れていた。
俺の魅惑の力は封じたはず。
封じた力の代償に高い戦闘能力を引き出したはずだった。
だが・・・
敵の攻撃が飛んだのは俺に対してが圧倒的に多かった。
「ベアとトーキチローを守れたんだし。よしとするべきなんだろうな・・・」
だが、心は晴れない。確かに二人は戦闘後も立っていた。
3人で勝利したと言ってもいい。
だが、俺はなんとなく負けた気分だった。
気分転換に翼を広げて空を舞う。
といっても同じエリアの中だ。そんな遠くに離れるわけでもない。
周りはただただ砂、砂、砂・・・・
しばらくするといつもの霧が垂れ込めてきた。
翼が気持ち軽くなる。
ただひたすら上昇したり、下降したり。
空を思いっきり飛んでみる。
だが、霧の中での同じ場所での飛行は爽快感もなく、ただ疲労するだけと気づいて俺は降り立ったのだった。
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火の紋章をもてあそびながら、その霧の中で俺は少し眠ってしまったらしい。
火の紋章はあいつの瞳を連想させる。
俺はあいつに会いたかったのかもしれない。
「華煉」
だが、いつもそばにいる華煉の姿も見えない。
「華煉?」
あいつがいなくなるはずがない。
俺は華煉の名を呼び続けた。
だが、いらえはなかった。
「辛らつに俺を責めてもいい、華煉!
だが、・・・・・・・・」
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俺は目覚めた。
俺が言いかけた台詞
あいつに届かなかったはずはない。
いつものように剣を引き抜き、紅瑪瑙の石にそっと口づける。
だが、剣はいつものように熱を帯びることはなく、冷たいままだった。
俺はため息をつきながら剣を鞘に戻した。
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マナの想いが届く。
声にならなかった声も聞こえた。
だけど、今は答えられない。
今は祈りのときだから。
昨日の戦闘 マナの運がなさ過ぎる。
あれを払拭しなくては、マナの勝利はない。
『どうか、お応えください。』
華煉はひたすら祈り続けた。
マナに応えなかったこと。
逡巡がないといえば嘘になる。
それでも華煉は祈り続けた。祈り続けることしかできないから。
華煉が十全に力を振るうにはもう少しマナに力が必要なのだ。
そのときまで華煉に出来ることは祈りしかない。
華煉は祈った。祈り続けた。
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『ミーティアは無事に合流できたようだ。』
戻ってスープを作り始めた俺にベアがそう教えてくれた。
ミーティアに鎧を頼んでみようか・・・。
料理を終えてクロックムッシュを紙で包むと、俺は自分の持ち物を点検してみた。
小さい貝殻、蟹の殻、・・・
「砂場にこんな物が落ちているとはな・・・」
ここは海だったのかもしれない。
マナはふとそう思った。
水の気配が強い場所では火喰い鳥の民であるマナの力は制限される。
島の中では比較的火の力の多そうな砂地だが、ここの砂は少し塩を含んでいるようだ。
「島なのだからそういうこともあるか」
少し自嘲気味に笑う。
慣れない島での戦闘に俺は少しおかしくなりかけているようだ。
ベアとトーキチローに心配をかけてはいけない。
何かで気分転換しなければ。
「?」
ふいに上着のすそを引っ張られたような気がして振り返ると、トーキチローとベアが見慣れない者達と一緒にいた。
なるほど。
確かに俺は考えすぎていたようだ。
考え込んでいるより動いた方が良い。
自分のことは自分ではわからないものだ。
俺の気分を治す方法は二人の方がわかっていたのかもしれない。
「練習試合か。久々だな。」
相手は3人
闇の気配を持つ呪術師
火の気配を漂わせた格闘家
そして・・・・・・
「3人じゃなかったのか・・・・」
もう一人・・・・いや、もう一組と言うべきか・・・は、鞭を持つもの。
剣よりもリーチの長いこの武器はなぎ払うのが難しい。
俺にとっては厄介な相手だが、ベアの弓なら相性がいいだろう。
俺は剣を引き抜くと、気を集中し始めた。
翼の隅々、羽の先端まで気が廻るのがわかる。
「お相手よろしく。」
今日も長い一日が始まろうとしていた。
2回に1回数が急増するメッセージ
【パーティメッセージ】
おさる(1041)「二歩歩いて三歩休む~ウキャ 人生はまったりですキャ」
おさる(1041)「今回から雑草が仲魔になって戦力UPウキャ」
マナ(1516)「俺のこの人気はなんだ?」
マナ(1516)「もう少し攻撃分散してくれてもいいはずだが(汗 この翼が目立つのか?」
アハト(55)からのメッセージ:
アハト「以前の島でも命術の心得はありましたが、回復というよりも相手のHPを奪って自分の身体を少しでも持たすというイメージが強かったですね。」
アハト「今回は俺が使える命術の絡んだ技を使用しますので、参考になるかもしれません。」
刻(64)からのメッセージ:
刻「こちらこそ有難う。今回はたまたま背後をとれただけだ。
あぁ、ご名答だ。戦闘中において一番強力な技だったからな。剣撃を実際に見て、警戒して正解だと確信したよ。相当の腕だとみえる。
機会があれば是非またお相手願おう。」
シク(83)からのメッセージ:
シク「さすが、料理人だね。確かに弓も動物の一部から出来てるという話も聞くし…」
シク「弓料理…自分に自滅を付加しそうな……、なんでもないよ!」
シク「っと、料理につられてミーティアも合流したみたいだ。これからも、料理依頼よろしくね」
鳳仙花(115)からのメッセージ:
鳳仙花「火の術を使う方の中で、羽の生えた方ですから… かなり限定されてしまいますね」
鳳仙花「コミュニティの方でもよろしくお願いしますね。 あまり気を使わずに、気楽にくつろいで頂ければ十分ですわ」
ひの(277)からのメッセージ:
ひの「おう、こちらこそ付き合ってくれて有難う。五分の試合が出来て何よりだよ、うん。」
メイリ(292)からのメッセージ:
メイリ「フフ、それはよかった。ここに居る人たちはいい人が多いよね。
貴方が笑ったら、きっと素敵だと思うよ。真面目な顔で冗談を言うマナさんも、ちょっと見てみたいけれどね(笑って)」
メイリ「…あの人からは不思議なものを感じる。今はただ、それだけかな…(手を合わせてみて)――おんなじ、だよ(フフ、と微笑い)
貴方はどう?今は誰かと行動してるの?」
メイリ「――女性の声が聞こえた気がする。きのせい…かな…?【どういたしましてですよーっ。】」
ミーティア(866)からのメッセージ:
ミーティア「ごめんなさい。何とかついて行くよー。魔法陣は踏んだけど大丈夫?」
シヴェル(887)からのメッセージ:
シヴェル「シェイド・・・ ですか? 私と行動している時に、ルイ以外の女性がいたら、其れがシェイドです。」
シヴェル「シェイドの存在は闇そのもの・・・ だから、どんな格好にも成れるんですねぇ・・・ 今は本で見たキャラクターだとか。 コロコロ変わるものだから・・・ 困ったものです!」
シヴェル「後・・・ ルイの機嫌? そろそろ私が消えてなくなりそうな位機嫌悪いですねぇ。」
シェイド「主な原因は寝床の悪さだがな・・・ 正直そろそろ手が付けれないぜ?」
シェイド「っと・・・ 挨拶が遅れたぜ! 私がシェイド。 シヴェルと闇の契約を交わしている上級精霊だ! 今後とも宜しく頼むぜ!」
シヴェル「・・・中級だった筈では?」
シヴェル「前に作って頂いた食事ですが・・・ ルイの機嫌が3段階位上がりましたぞ。 あんなもので、良くあそこまで作れますね・・・ 我が家の専属コックに・・・(何 良い食材ができ次第、ルイに何が良いか聞きます。 次も御願致しますね?」
みにべあ(1017)からのメッセージ:
みにべあ「マナが落ちてしまうのはおれの援護不足もあるだろう。しばらくはこんな感じが続くとおもう。がんばっていこう。」
みにべあ「それがどうやらこないかもしれないんだ。なんか仕事探してるっていってたしな(苦笑」
みにべあ「まぁ、たまには差し入れでももってきてくれるだろうさ。」
いっちー♪(1045)からのメッセージ:
いっちー♪「でしょー?笑 でも、なんだか忙しいみたいで書いてもらえなかったのがちと残念;;」
いっちー♪「ええねん、そこはしゃーなしや!そのうちうちが作って誰かを喜ばしてあげるねん!」
いっちー♪「まぁ、いまは…料理でけへんけど;;」
ハーカ(1410)からのメッセージ:
ハーカ「マテバは、実効制圧力に、問題。 ツァスタバに、しなさい」
ハーカ「…わかった。気のせい、ね。 この話も、気のせい、よ」
ぴぃ(1414)からのメッセージ:
ぴぃ「羽仲間なのらっ!!嬉しいのら~!でも、ぴよこのよりカッコイイなぁ…ぴよこも大きくなったらカッコイイのになる?出身地が違うからダメ?」
ぴぃ「練習試合は、初めてだったから楽しかったのらっ!」
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