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22th day
俺たちの目の前にはぼさぼさの紙の男が立っている。
男はイガラシと名乗った。
そして・・・男がその手に握る物───────火の宝玉
そう。俺たちはあれを奪うためにやってきた。
新しい剣は間に合わなかった。
・・・それはすなわち目の前の男が火喰い鳥のナイフで最後に切り結ぶ相手ということ。
このナイフに捧げる手向け・・・これ以上ふさわしい相手はいないだろう。
華煉
なに?
この戦闘が終わったら・・・本当にいいんだな。
構わない。もう、そのナイフに私は宿っていないから。
今まで里を出てからずっと持っていたこのナイフ。
華煉が宿っていた紅瑪瑙石。
このナイフもこれからは補助武器として使うことが多くなるだろう。
そして、この戦いの後、華煉が最も苦手とする凍結の武器と合成することになる。
すでにトーキチローには依頼済みだ。
この戦いが終わったら俺たちは一度遺跡外に戻る。
湖のほとりのあの小屋に戻ったとき・・・・そこには新たな剣が二振りとあらたな衣が複数あるはず。
今の華煉の媒体が俺の肉体である以上、俺自身強くなると共に、強い武器、強い防具は今後も必要だ。
俺はこの島に財宝を探しに来たわけではない。
ただ過去に囚われた自分を開放したかっただけだ。
PSを貯める必要もない。
どんどん武器や防具を鍛えていこうとは思う。
このあと俺たちがどこに進むのかまだ決まってはいない。
しばらくは情報を集めて魔法陣を回収したり、新たな宝玉を探したりすることになるだろう。
俺としては武防具を鍛えるのにふさわしい素材を見つけられる場所ならどこでもいい。
強い武器、強い防具にふさわしい素材を見つけるために、少しずつ俺自身も強くなっていく。
それでいいんだろう。
ここ数日、悩んでいた悩み
この島にいることで華煉に負担をかけているということ
これを話すと、華煉がものすごく不機嫌になることがわかった。
相手に負担をかけているとかそういったよそよそしい考えが気に入らないのだろうか?
俺には華煉の考えていることがわからない。
だが、俺が好きなように過ごしているときが一番華連も楽しそうだし、機嫌もいいようだ。
だから・・・・俺は悩みを棚上げすることにした。
本当に危なくなったら華煉は実力で俺をこの島から離れさせるだろう。
そのときになったら、それが宝玉を目前にしたときであったとしても俺は文句を言わない。
味方が倒れそうな時にそれを見捨てるように島を離れさせられたとしても何も言わない。
華煉が実力行使したらそれをすべて受け止める。
その代わりにそれまでは今まで通り俺の好きなようにする。
きっと俺たちはこれでいいんだろう。
華煉
なに?
火喰い鳥のナイフに守りを。この戦いで失いたくはない。
・・・・わかった。
華煉がナイフに力を注ぐのがわかる。
このナイフを使っての最後の戦い。
目の前の男を倒して、宝玉を譲り受ける。
「それをいただこう・・・俺にとって必要な物だ」
◆ ◆ ◆
太古の記憶が残る地
イガラシと名乗る男はそういった。
この危険な島に残る何か・・・
太古の記憶?
一体何が?
もうすぐマナは遺跡外のあの住処に戻る。
あの場所にはすでに結界を幾重にも重ねてある。
マナがあの場所にいる間なら・・・異変はすぐにわかる。
マナがあの場所にいる間なら・・・マナから離れることも出来る。
遺跡外に戻ったら、あの住処に戻ったら・・・
華煉は会いに行くことにした。
太古の記憶に詳しいあの方に。
あの方なら何かを知っているかもしれない。
少し前から・・・この島に異質を感じたときから、相談に行きたいとは思っていた。
だが、あの方に会えば華煉が今マナの肉体を媒体にしていることもばれてしまうだろう。
それでもあの方はきっと華煉を受け入れる。
華煉の秘密を共有してくれる。
だからこそ・・・会えば迷惑をかけてしまうかもしれない。
そう思うと声をかけられなかった。
それに、この島を異質だと思ってはいても、言葉ではうまく説明できない。
どこからどう相談していいかもわからなかった。
だが・・・イガラシという男がこぼした言葉
太古の記憶が残る地
この言葉が華煉の背を押した。
もっとヒントが欲しい。
そのためにも、目の前の男を倒さなければ。
あの男のこぼす一言一言に耳を傾け、
そしてこの島の秘密と密接なつながりがあると思われるあの玉石を手に入れる。
華煉は火喰い鳥のナイフに力を注ぎ続けた。
男はイガラシと名乗った。
そして・・・男がその手に握る物───────火の宝玉
そう。俺たちはあれを奪うためにやってきた。
新しい剣は間に合わなかった。
・・・それはすなわち目の前の男が火喰い鳥のナイフで最後に切り結ぶ相手ということ。
このナイフに捧げる手向け・・・これ以上ふさわしい相手はいないだろう。
華煉
なに?
この戦闘が終わったら・・・本当にいいんだな。
構わない。もう、そのナイフに私は宿っていないから。
今まで里を出てからずっと持っていたこのナイフ。
華煉が宿っていた紅瑪瑙石。
このナイフもこれからは補助武器として使うことが多くなるだろう。
そして、この戦いの後、華煉が最も苦手とする凍結の武器と合成することになる。
すでにトーキチローには依頼済みだ。
この戦いが終わったら俺たちは一度遺跡外に戻る。
湖のほとりのあの小屋に戻ったとき・・・・そこには新たな剣が二振りとあらたな衣が複数あるはず。
今の華煉の媒体が俺の肉体である以上、俺自身強くなると共に、強い武器、強い防具は今後も必要だ。
俺はこの島に財宝を探しに来たわけではない。
ただ過去に囚われた自分を開放したかっただけだ。
PSを貯める必要もない。
どんどん武器や防具を鍛えていこうとは思う。
このあと俺たちがどこに進むのかまだ決まってはいない。
しばらくは情報を集めて魔法陣を回収したり、新たな宝玉を探したりすることになるだろう。
俺としては武防具を鍛えるのにふさわしい素材を見つけられる場所ならどこでもいい。
強い武器、強い防具にふさわしい素材を見つけるために、少しずつ俺自身も強くなっていく。
それでいいんだろう。
ここ数日、悩んでいた悩み
この島にいることで華煉に負担をかけているということ
これを話すと、華煉がものすごく不機嫌になることがわかった。
相手に負担をかけているとかそういったよそよそしい考えが気に入らないのだろうか?
俺には華煉の考えていることがわからない。
だが、俺が好きなように過ごしているときが一番華連も楽しそうだし、機嫌もいいようだ。
だから・・・・俺は悩みを棚上げすることにした。
本当に危なくなったら華煉は実力で俺をこの島から離れさせるだろう。
そのときになったら、それが宝玉を目前にしたときであったとしても俺は文句を言わない。
味方が倒れそうな時にそれを見捨てるように島を離れさせられたとしても何も言わない。
華煉が実力行使したらそれをすべて受け止める。
その代わりにそれまでは今まで通り俺の好きなようにする。
きっと俺たちはこれでいいんだろう。
華煉
なに?
火喰い鳥のナイフに守りを。この戦いで失いたくはない。
・・・・わかった。
華煉がナイフに力を注ぐのがわかる。
このナイフを使っての最後の戦い。
目の前の男を倒して、宝玉を譲り受ける。
「それをいただこう・・・俺にとって必要な物だ」
◆ ◆ ◆
太古の記憶が残る地
イガラシと名乗る男はそういった。
この危険な島に残る何か・・・
太古の記憶?
一体何が?
もうすぐマナは遺跡外のあの住処に戻る。
あの場所にはすでに結界を幾重にも重ねてある。
マナがあの場所にいる間なら・・・異変はすぐにわかる。
マナがあの場所にいる間なら・・・マナから離れることも出来る。
遺跡外に戻ったら、あの住処に戻ったら・・・
華煉は会いに行くことにした。
太古の記憶に詳しいあの方に。
あの方なら何かを知っているかもしれない。
少し前から・・・この島に異質を感じたときから、相談に行きたいとは思っていた。
だが、あの方に会えば華煉が今マナの肉体を媒体にしていることもばれてしまうだろう。
それでもあの方はきっと華煉を受け入れる。
華煉の秘密を共有してくれる。
だからこそ・・・会えば迷惑をかけてしまうかもしれない。
そう思うと声をかけられなかった。
それに、この島を異質だと思ってはいても、言葉ではうまく説明できない。
どこからどう相談していいかもわからなかった。
だが・・・イガラシという男がこぼした言葉
太古の記憶が残る地
この言葉が華煉の背を押した。
もっとヒントが欲しい。
そのためにも、目の前の男を倒さなければ。
あの男のこぼす一言一言に耳を傾け、
そしてこの島の秘密と密接なつながりがあると思われるあの玉石を手に入れる。
華煉は火喰い鳥のナイフに力を注ぎ続けた。
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