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闇と鎖と一つの焔

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  • 10/18/20:23

6日目

海老の殻で作ったデコイを周囲に放ち、警戒しながら休む。
あの牢を出て以来久々の休息を取った。


夢を見た。
夢に出てきたのは緋色の翼。
焔の様に美しい。


焦げたような褐色の肌の色も
金色に光る眼も
何もかもが美しい。


欲しいと思った。
あれが欲しい。


あれを俺のモノにしたい。
あれは俺だけのモノだ。





捕まえたい。
その肌に触れたい。
その額に、瞼に、頬に、唇に、口づけたい。
その喉に、背中に、胸に、腕に、所有の証を刻みたい。
思いっきり啼かせたい。
そしてその涙を啜りたい。


誰も見たことの無い場所を見たい。
誰も触ったことのない場所を弄りたい。
そして誰も口づけたことのない場所に口づけたい。


あの金色の目で見つめて欲しい。
あの唇で求めて欲しい。
そしてあの翼を俺だけのために広げて欲しい。
その身体すべてを余すところなく俺のモノにしたい。
その身体すべてで俺のすべてを受け入れて欲しい。


欲しい。
あれが欲しい。
手に入れたいと心から思った。



手に入れようとして・・・・あれが守られていることに気がつく。


火の守りが厳しい。
守りを突破できない。


悔しい。
悔しい。
あれはすでに火のモノなのか?
あれを俺のモノにしたいのに。


あの翼は火に所有された証なのか?
あの肌は火に所有された証なのか?
あの眼は火に所有された証なのか?


それでもいい。
俺のモノにしたい。


あれを・・・・・俺のモノにする。
そのためなら、何を失っても構わない。










・・・・
・・・・・
・・・・・・目覚めてからも震えが止まらなかった。

そうだ。
思い出した。
あれを俺は求めていたのだ。

身体が反応する。
あれが欲しいという気持ちに身体が反応する。
喰いたいという欲望とは別の欲望に身体が支配される・・・・















少し経って俺はようやく起き上がった。


あれは今どこにいる?
あれはこの世界にもいるのか?
この世界にいないのであれば、俺はこの世界を出なければ。


そしてあれを見つけたら・・・・


・・・・・
・・・・


すぐには喰わない。


あれは喰う以外にも必要だから。
あれを喰わないためにも、あれ以外のものを食い溜めしなければ。
あれを見つけたら・・・



もう一つの欲望を満たす喜びに俺は久々に笑った。
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