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闇と鎖と一つの焔

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  • 04/26/00:21

3rd day

「ふぅ・・・・」
ため息を一つついて俺は筆をしまった。
小さな紙に書いた文面をもう一度見直して・・・・頭が痛くなってきた。
紙にはこう書かれていた。




あなたの一番好きなものバトン
※複数回答不可※
↑ここ重要!!1問につき答えも1個!

※動物は?
ウサギ

※お菓子は?
シュークリーム

※料理は?
ハンバーグ

※缶ジュース
(最近缶では飲まない)「お~い、お茶」の濃茶

※インスタント食品
UFO焼きそば

※寿司ネタは?
どの店でも必ず食べるのはマグロ(赤身)

※パンは?
バターロール

※どんぶりは?
親子丼

※お酒は?
KIRINの氷結

※TV番組は?
最近見ていない。

※洋楽は?
すごく悩んだが・・・・
デビッド・ボウイとミック・ジャガーがカバーした「Dancing in the Street」

※芸能人は?
今はいない。

※歴史上の人物は?
キュリー夫人

※作家は?
田中芳樹

※言葉は?
百聞は一見にしかず

※雑誌は?
週刊少年JUMP

※漫画は?
D.Gray-man

※映画は?
雨に歌えば

※お店は?
紀伊国屋書店

※洋服は?
ユニクロ

※靴
スニーカー

※香水は?
好きじゃない

※アウトドアスポーツは?
水泳

※インドアスポーツは?
見るほうならフィギュアスケート(インドア??)

※装飾品・貴金属品は?
イヤリング(ピアスではない)

※色は?


※麺類は?
うどん

※アーティストは?
セリーヌ・ディオン

※必ずバトンを渡す相手を3人名指しで指名して下さい。
 ホワイトベア(神獣隊)
 トーキチロー・エテ(神獣隊)
 Acht(すまんがよろしく)」


+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-


・・・・・・・・
・・・・・
紙に書かれたものを読んで、頭を抱える。

「これから戦闘だと言うのに。なんだこれは・・・」


+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-


昨日、魔法陣を通り過ぎ、遺跡の中に進入。

あたりは広く暗く視界はほぼゼロに近い。俺の翼の炎を広げても見渡すことが出来ない異質な空間が広がっている。
だが、どうやら東西で平原に続いていることは間違いないようだ。

あらかじめ舞華たちと決めたとおりに、西へ移動。
コンパスだけを頼りに少し進んで南へ進路を変える。

どうやらこの場所は移動に適した軽いエーテル状の空気で覆われているらしい。

だが・・・

『俺しか見えないということは・・・この空間は一種の結界になっているようだな。この空間を出るには時間が経つのを待つしかないということか・・・。』

南へと進路を変えて約束の地点につく頃にエーテル状の物質が少しずつ薄くなってくる。

『ここまでか。』

エーテル状の物体が消えていくとともにあたりが閉鎖されたような感覚があった。
この場所は東と南が異質な空間で囲まれている。
北方向には人の気配があり、どうやら物をやりとりするぐらいはできそうだ。

北限で声を掛け合っている商売人たちから距離をとりながら、俺は舞華たちに教えられた合言葉を心の中で念じた。

『XXXXXXXXXXXXXXX』

念じると同時に急に二人の仲間の気配を感じた。

ホワイトベア
俺が今回PTを組む仲間の1人。
見かけはどうみてもぬいぐるみ。
体長も低いし、こんな空間では見落としてもおかしくないぐらいだ。

トーキチロー・エテ
もう1人の仲間
見かけは・・・・・・どうみても猿だ。
こいつも決して大きくはない。

だが、くっきりとした二人の気配を感じる。まるでそこだけスポットライトでも当たったかのように。
俺とベアはトーキチローのところに移動した。

まだ、周りはぼんやりとしか見えないが少しずつ移動範囲が狭くなっていくのを感じる。
どうやら、この場所では一日に数時間しか視界が広がらないらしい。
視界が広がると同時に移動は制限され、そのかわりに探索が出来るようだ。

たくさんの宝が眠るといわれる遺跡。
それ相応のモンスターやガーディアンがいるからこそ宝が手付かずで残っているのだろう。
視界が広がって最初にやることは襲い掛かってくるモンスターを倒すことのようだ。
モンスターに敗れたとしても、遺跡内には隠れる場所が多い。
数時間逃げ回ればエーテルが満ちてきたときにうまく移動することも可能だろう。

『問題は・・・このメンバーで俺たちがどれだけ戦えるかだな。』

俺たちははじめて組んだパーティ。戦闘能力はまったく読めないのだ。

少しずつエーテル状の物体が消えて行く。霧のような物がなくなり、視界が広がって行く。
俺たち3人のそばには・・・剣を持ったもぐらと人と黄色い鳥人・・・どうやらひよこ系の有翼種のようだ。

舞華たちの気配も感じられるが、視界が悪すぎる。

しかも緑の気配が濃い。
このまま視界が開けるとおそらく遺跡に多い歩行雑草の群れと戦うことになりそうだ。


「なぁ、君たちも遺跡に着たばかりなのだろう?ちょっと腕試しでもどうだ?」


俺たちはすぐそばにいる3人に声をかけられた。
どうやら先方も自分たちの力を試しあぐねていたらしい。


「少し待ってくれないか?俺たちは他の6人を探しているんだ」


と返事をすると同時にどこからともなく舞華の声が響いてきた。


「マナ君、練習試合ぐらい受けてもOK。そのかわり、これを先に書いてね。」


周りを見渡しても舞華の姿はない。
だが、俺の目の前には一本の筒が落ちてきた。

『さすが・・・・妖狐。気配も感じ取れなかったな。』

筒の中を拾い上げ覗いてみると、筒の中には数枚の紙が入っているようだ。
それを取り出して広げてみると・・・・なにやらたくさんの質問が・・・

「勘弁してくれよ・・・・」

俺はこういうのは苦手なんだ。大体、なんだ。洋楽って。
テレビってなんだ?

だが、舞華がどこでみているかわからない。
答えないわけにはいかないようだ。

一つだけ確かなのは舞華たちを探す必要はなさそうってこと。
さっき話しかけてきた3人に声をかけ、練習試合を受けることにして、少しだけ時間をもらう。

ため息を一つつくと、俺は片ひざをついて剣で体を支えるようにして、意識を集中し始めた。
俺の中にいるもう1人の自分・・・やつに一瞬だけ体を預けよう。
やつならこんなものも簡単に書けることだろう。


+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-


意識を取り戻すと剣は鞘に納まっており、俺は右手に筆を左手に紙を持って立っていた。
周りを見ても大きな変化は感じられない。
エーテル状の霧の状態から考えても、あれからほんの10厘刻程度しか経っていないだろう。
おそらく剣を鞘に収めて筆を出して、躊躇なく書ききる程度の時間しか経っていないはずだ。



そして、いまに至る。

「なぁ・・・・俺いま何か変なことしなかったか?」

見ていた二人に声をかけてみたが、それほど変な行動はしていないらしい。
ほっとしてもう一度紙をみると、どうやら同じ物が4枚あったらしい。

俺はその紙の最後の文面を見て・・・そして、頭の中で舞華に呼びかける。
背後に気配を感じた、と思ったときには紙が一枚なくなっていた。
どうやら舞華が回収したらしい。

残る3枚のうち2枚をベアとトーキチローに手渡す。
二人なら見るだけで何か悟ってくれるだろう。

残り1枚・・・・
「仕方がない」
俺は旧知の人物にこの紙を送ることにした。

最後に残った紙を筒にいれ、意識を集中すると筒はどこかへ消えていた。
おそらくあいつのところに飛んでいったのだろう。

迷惑じゃないといいんだがな・・・・と思いつつ。

これ以上、この茶番に時間を取られるわけにはいかない。
あたりの視界は少しずつ広がって、歩行雑草の気配が濃い。
遠くから子どもの悲鳴まで聞こえてくる。
雑草が襲い掛かってくるよりも前に練習を行うためには、ほんのわずかな猶予しかなさそうだ。

いよいよ新たな仲間との最初の戦闘が始まろうとしていた。
俺は愛用の剣を鞘から引き抜き、その柄にそっと口づけた。

『いよいよだ。よろしく頼む』

俺の手の中で剣がほんの少し熱を帯びた気がした。


「待たせてすまなかった。練習試合をはじめようか。」
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もらったメッセージ

【パーティメッセージ】

おさる(1041)「この分が表示されていたら、仮継続。」
マナ(1516)「この3人での初戦闘だな。よろしく頼む。しかし・・・・傍から見て人っぽいのはひょっとして俺だけか?俺も有翼種なんだが・・・」
マナ(1516)「舞華から来たバトンを二人に送る。可愛い女の子からじゃなくて悪いな」


【プライベートメッセージ】
アハト(55)からのメッセージ:
アハト「この島にも来ていたのですね。改めて宜しくお願いします。」
アハト「にしても武器や技能が被っていますね。お互いの戦闘が参考になりそうです。」

シク(83)からのメッセージ:
シク「こんにちは。昨日は料理を作ってくれてありがとう。」
シク「また、作ってくれると嬉しいな。これからよろしく、マナ。」

鳳仙花(115)からのメッセージ:
鳳仙花「こちらこそ、ありがとうございました。 勉強不足が露呈してしまい、お恥ずかしい限りです」
鳳仙花「もし宜しければ、同じ火の羽キャラとしてよろしくお願いしますね」

メイリ(292)からのメッセージ:
メイリ「マナさん…?わあ、久しぶりだね。貴方もまた、ここで探索するのかな?」
メイリ「フフ。変なたまご、もといカウル持っててよかった(たまごを軽くもちあげ)またお喋りしてくれると嬉しいよ。」

シヴェル(887)からのメッセージ:
シヴェル「本当に美しい翼ですね・・・ 羨ましい位ですよ。  所で・・・ うちの妹の為、今度美味しい食事作って頂けると本当に嬉しいのですが・・・(汗 ともあれ宜しくお願いしますね。」

みにべあ(1017)からのメッセージ:
みにべあ「わざわざかがんでくれてありがとう。周りに何dか足場があれば俺が上ったんだが。後衛は任せてくれ。(苦笑しつつ握手に応じる」
みにべあ「ああ、本当は二人で来る予定だったんだが、乗り遅れたらしい。一頭ってなんかスケール感がしっくりこないな。(苦笑しっぱなし」

いっちー♪(1045)からのメッセージ:
いっちー♪「一夜だ!マナくん宜しくー!あかん、うちにはそんな渋くは無理や;;」
いっちー♪「名前どっちでもいいよー♪なんか、マナくんには一夜って呼ばれた方がイカス(古い)感じするし!」

ハーカ(1410)からのメッセージ:
ハーカ「マナ。火喰い鳥、だね。よろしく。 火に親しい者、皆、近しい者、よ」

  • 2007年05月20日日
  • マナ(1516)
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