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5th day
俺は大地に降り立つと翼を閉じた。
ゆっくり息を吸って、呼吸を整える。
そっと胸元から炎を象った紋章状の小物を取り出した。
ハーカが作ってくれた物だ。
少し表面をなでて光を当てると炎が浮かび上がるように赤く揺らめく。
「大したものだな。」
ハーカの腕に感動しながら、俺は霧の中で1人でたたずんでいた。
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4th day
「練習試合は惜しかったな」
「ウッキー」
ベアとトーキチローの言うとおり、練習試合は僅差で敗北した。
だが、彼ら相手にあれだけ出来れば良いほうだ。
むしろ問題はそのあとだ。
練習試合のあと息を整えてエーテル状の霧が晴れるのを待つ。
予想通り目の前には歩行雑草の大集団がいた。
『モッサァァァァァァァッ!!』
「ウッキー」
ベアとトーキチローの言うとおり、練習試合は僅差で敗北した。
だが、彼ら相手にあれだけ出来れば良いほうだ。
むしろ問題はそのあとだ。
練習試合のあと息を整えてエーテル状の霧が晴れるのを待つ。
予想通り目の前には歩行雑草の大集団がいた。
『モッサァァァァァァァッ!!』
3rd day
2nd day
『もう3月になるか・・・』
焔の元服を経て2年間火喰い鳥の里で暮らしていたが、両親の死去をきっかけに里を出たのが一年前。
最初に降り立った村では有翼種が珍しかったらしく、奇異の目で見られたことから翼を極力隠し自分の足で旅をしてきた。
その後、有翼種や獣人がそれほど珍しくないことを知って、翼を広げることも多くなったが、未だに一般のヒトの族とはなじめない。
だが、さまざまな地域で活動をすることが多いためか、冒険者やトレジャーハンターはヒトの中でも有翼種や獣人に対してフランクな者が多いと知って、次第に冒険者達と行動することが多くなっていた。
そんなある日冒険者達から1つの噂を耳にした。
七つの宝玉の眠る島 財宝の島
多くの冒険者達が島の話で沸き立つ中、マナは少し悩んでいた。
ヒトの多いところは今でも苦手にしているし・・・それに遺跡のある島には少し嫌な思い出があった。