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出来心（その２）
3連休で本当はホームページの更新とかやらないといけない（←個人のじゃないけど義務）のですが、義務になるとやりたくなくなるんですよね。
自主的にやってる分には楽しいのですが・・・。
ということで気分転換に唐突になんか書きたくなりました。
一応、マナと華煉ではない誰かの話です。
人をレンタルさせていただきました。
今回は一応誰の話かを書きます。最後にね。
お題を 「恋したくなるお題配布」さま から借りました。
拒まれる恋のお題
01. 静かに首を振って
02. てのひらで押さえた唇
03. 頼むから黙って
04. 一瞥もくれず
05. 瞳を閉じたまま
06. 片手で軽く制して
07. 別れ際だけは優しい
08. 聞こえない振りして
09. 話は終わりと言いたげに
10. 一人その場に残されて
うわ、なんですか。この悲恋モードは。
このお題とこの方々をぼけっと見てたらこんなのが書きたくなったんですよ。
いや、ほんとにごめんなさい。
っていうか同じようなのをどっか（↓→111番）でみた？
それもほんとにごめんなさい。
彼女はうつむいたまま静かに首をふって何かを語ろうとした。
彼はそっと手を伸ばす。
てのひらで押さえた唇。
今は何も聞きたくなかった。
彼は目で訴えかける。
頼むから黙ってくれ。もう何も言わないでくれと。
彼女の目も何かを訴えている。
彼女が静かに手を伸ばす。
彼の手を唇から引き離し、ゆっくりと身を離す。
彼は力なく腕を落とした。
彼女はじっと自分を見つめて何かつぶやいた。
だがその言葉は風に吹き去られ
彼の耳には届かなかった
彼から離れる彼女。
これが答えなのか？
彼女は身を翻す。
この場から立ち去ろうとしている？
すでに言いたいことは伝わったはずとでも言うのだろうか？
もはや彼には一瞥もくれずその場を発つ。
彼は瞳を閉じたまま天を仰ぐ。
だがどうしてもあきらめきれない。
彼はもう一度彼女にお願いしてみようと考える。
往生際が悪いといわれても構わない。
彼は彼女の腕をつかむ。
胸に引き寄せようとする彼を片手で軽く制して、
彼女はゆっくりと彼を見つめ返す。
その目にあるのは拒否
この機を逃すと二度と話を聞いてもくれなくなるだろう。
「もう・・・・・いいでしょう？
でも貴方の熱意はとてもよく伝わったわ。
貴方はとても素敵よ。
縁がなかったのがとても残念だわ。」
別れ際だけは優しい台詞。
だが、彼が聞きたいのはそんな台詞ではない。
彼はもう一度望みをつぶやいた。
だが彼女は聞こえない振りをして、話は終わりと言いたげに身を翻した。
その彼女に、
彼は
もう一度だけ
もう一度だけ
チャンスがないのか賭けてみた。
彼は彼の望み、彼の願いを叫んだ。
「頼む！
頼むから俺の気持ちにこたえてくれ！
俺は・・
俺は・・・
俺はどうしても欲しいんだ！！
君の
君の
君の連れのあの不思議なコタツを料理してみたいんだ！！」
そういって自慢の包丁を取り出した闇料理人を冷ややかに見つめると柚子は答えた。
「お断り！！」
彼は一人その場に残されて・・・
「お・・・・おれの幻の食材が・・・・」
と力なくつぶやき倒れ伏した。
1413 霜月柚子さま 1844 鳳仙道さま
全く恋愛の欠片もなくてすみません。いや、そういう問題じゃない気もする・・。
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