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闇と鎖と一つの焔

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  • 10/18/20:21

59日目の日記補完予定地→補完した

つまり・・・・59日目も日記書き終わらないってこと(がっくし)

メッセージもパス

なぜか遊びで入れてたコミュメッセのみ生きているかも。

あ~あ・・・。

◆             ◆             ◆             ◆


遺跡の中で一夜さんと待ち合わせ。

最近は本当にいろんな人と組むことが多い。

少しだけ短剣の練習をはじめてみようと思った。

マナは軽く長剣を使っていたけど、やはり私には少し重いから。

一夜さんと一緒ならきっと大丈夫。

それに・・・・・私はどうしても新しい力が欲しい。

どんな力がいいのかわからないけど、私の火の力をより高める何かしらの力が欲しい。

そういって清蘭様に相談した。

泣いてばかりいられないから。

清蘭様が勧めてくれたのは、魔術と杖術と短剣。

私はハーカさんみたいに強い火の魔力は持てそうにない・・・・

剣を揮うのに慣れているから、杖か短剣の方が扱いやすいと思った。

試しに杖を持たせてもらったら、予想以上に太くて扱い難くてあきらめざるを得なかった。

ベアさんに短剣を貸してもらったら、軽くて、動きやすくて・・・・

それに短剣ならベアさんに教えてもらえるかもしれないから、私は短剣を選んだ。

一夜さんに振り返ってできるだけにこやかに伝える。

「今日はお願いしますね。頼りにしてます。」


◆             ◆             ◆             ◆


「今日はお願いしますね。頼りにしてますから。眞那のことをどうかどうかよろしくお願いします。」

カレンが何度も何度も拝み倒している。
相手も困っているようで・・・

「カレン、そのぐらいにしておけ。たいしたことじゃない。」
「でも、眞那。私も最初はものすごく、ものすごーーーく痛かったのよ。」
「・・・・大げさだな。」

自説を力説して、力が入っているカレンの頭をぽんっと叩いて、頭をぐりぐりした。

「だから、眞那!その癖やめてってば!!」
「いいだろ?触っていると俺が落ち着くんだから。」

カレンの髪をぐちゃぐちゃにして、最後にもう一度カレンの頭を軽くぽんっと叩き、

「俺が戻ったら、今度こそ マナ と呼んでくれ。俺はもう精霊ではないのだから。」
「? 眞那って呼んじゃいけないの?」
「俺はもう火喰い鳥の民として生きることを選んだから。もう精霊の名は必要じゃない。これからは・・・」

カレンの耳に口を寄せてそっと囁く。

「・・・・・」

俺の言葉に顔を真っ赤にしたカレンの頭をもう一度ぽんっと叩いて、

「行ってくる。」

そういうと俺はカレンに背を向け、祠の中に入っていった。


今日は俺の成人儀礼の日。
カレンと離れ、神和ぎ(かんなぎ)達に導かれ禁域へと足を踏み入れる。
俺の両腕に刺青が入る。
まだ、堕精してからの期間が短いため、焔の元服は出来ない。
だが、火と炎の条件はクリアしたようだ。
なんであっても構わない。複数の力を身につけること。
それが火と炎の成人儀礼の条件。
俺が選んだのは、カレンと同じ剣のあつかい方。
そしてもう一つが・・・・・

「来たか。意外と早かったな。」
「鎖刻女(さざめ)様。」

森の中、そこだけ広場のようにぽっかりと何もない場所。
俺は知っている。
この地は焔の聖域。
種が落ちても育つことはない。
何もかもを燃やし尽くす聖域。
俺は別の形で何度かここに来たことがあった。

待っていたのは当代の巫(めかんなぎ)の王、鎖刻女様。
腕に一振りの杖を握りしめ、その杖で俺の胸を小突く。

「力の証を見せるが良い。」

俺は一歩下がって一礼すると右手で剣を抜き、左手に扇を携え、詩を口ずさみながら剣舞をはじめた。

  焔立つ この地神降る 宵の刻
  祈りささげし 人の子の
  資質を問いし 我が神に
  我は答えん 一振りの
  神の剣(つるぎ)と 扇持ちて

  人の身なれば 永久(とわ)はなく
  いつかは朽ちる その日まで
  わが身と剣(けん)は 変わりなく
  神の剣(つるぎ)と ならんことを・・・・

俺は焔霊だったころ、何度か成人儀礼を覗いたことがあった。
その頃から、俺は奉納舞を見るのがとても好きだった。
自分は人の身に堕ちて、何かを・・・・と言われたとき、迷わず、舞を選んだ。

俺が剣を振るうたびに、翼を広げるたびに、焔が舞う。
今も何人かの焔霊がきっと見ているのだろう。
焔が散る
焔が舞う
焔が立ち上る

俺は舞い終わると扇を閉じ、剣を鞘に収め、鎖刻女さまに一礼した。

「ふむ・・・・よかろう。来るが良い。」

そういうと鎖刻女さまは更に奥へと進もうとする・・・

「お待ちください。」
「どうした?マナよ。」

この先には焔霊たちが集う聖域がある。そこへ進めるのは・・・・

「本日は火と炎の儀礼と聞いています。その先へは・・・」

そこへ進めるのは守護精霊を選ぶとき。焔の元服のときだけのはずだ。

「お主のように堕精した者の場合、焔の資格は最初からあるも同然。
いったい、どこの焔霊が元焔霊であるお主を拒否するというのか?
火と炎と同時に焔の儀礼・・・・・守護精霊も決めるのが堕精者の慣わしだ。
もっとも、妾(わらわ)が巫王になって、最初の堕精者がお主なので・・・・・皆が知らぬも無理はない。
堕精者など妾が子どもの頃以来・・・・・ほんに、珍しいものよ。」

鎖刻女さまはまだ何か話しておられたが、俺の耳には届かなかった。
まさか、俺が守護精霊を選ぶことになるとは・・・。
この俺が?

戸惑いながらも、神和ぎ達に背を押され、俺は門をくぐった。
人の世と精霊の世をつなぐ特殊な場

昔は俺も精霊として火喰い鳥の民に選ばれるのを待つ立場だった。
カレンを最初に見たときの衝撃は忘れない。
そして、カレンが俺を選んだときの安堵感も。
俺はあの時自分のいるべき場所を見つけたと思った。

今の俺にはそんな気分はない。
何かぴんと来ない。
顔をあげて、あたりをみる。
俺の焔霊としての力はまだ消えていないから、この場にいるすべての焔霊の力がわかる。

そして・・・・・、

「お前もいたのか、橙輝(とき)」

久しぶりに合う知り合いまでも見分けてしまう。

「おぉ、あの眞那が火喰い鳥の民に堕ちたときいて、これはぜひ会ってみたいとおもってな。」
「・・・・・悪趣味だな。俺がヒトとして死んだら、力を吸い尽くす気か?」
「焔霊の力の残滓、火喰い鳥の民としての力・・・どれほど眩いかお前にはわからなくなってしまったんだろうな。」

俺は苦笑する。

「自分がそれほど美味しそうとは知らなかったよ。」

そして俺は橙伽に手を差し伸べる。

「俺が死んだら、お前が俺の力を継いでくれるか?橙輝?」

俺の想いも・・・・お前なら継いでくれるよな・・・・。

橙輝が俺の胸に手を触れる。
そして、橙輝と鎖刻女様が俺の胸と両腕に印を刻んだ。

俺と橙輝、カレンと緋魅・・・・・4つの魂に・・・・新しい時間が始まろうとしていた。


 

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