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70日目の日記
あとはそのあたりの話を書いてBlogに格納するだけ。
(ネタはひねり出したが、昔を読み返さないと設定破綻で矛盾してそう)
ご都合主義の産物70日目の日記
PLは確実に♀なのに、なぜかFIで華煉の台詞を書くとおかまっぽくって気持ち悪い。
いつか慣れるかと思ったけどついに慣れなかった。
マナに戻れてほっとした。
久しぶりの遺跡外でマナに会いに行く。
小屋に護符を貼って結界を強化。
火喰い鳥のナイフを出して・・・・・そこで手が止まる。
紅瑪瑙石が・・・・どうしてこんなに赤いの?ううん・・・オレンジ。オレンジ色に見える。
私は意識を潜らせる。
赤い赤い石の中へ。橙色に輝く光の中へ
「ほほぉ、久しいの。まだ来て良いと言った憶えはないがの?何故きたのじゃ?」
皮肉な声、意地悪な視線。
清蘭様にお会いするのも久々で・・・・・
「清蘭様?」
「なんじゃ?」
「・・・・・・・・・・老けましたね。」
急にむっとする。
だが子どものような容姿を好んでいた聖霊は美しい銀の髪はそのままに一気に壮年へと成長している。
「時をとどめることすらできないぐらいの厄介ごとだったのですね?」
「そうじゃ。わかっておるなら戻るがいい。」
それだけいうとふっと背を向ける。
その背中に返答する。
「嫌です。」
空気が凝る。
清蘭様はゆっくりと振り返った。
「儂は戻れといったのじゃぞ。」
「私は嫌ですと言いました。」
もう10日以上マナに会っていない。
前にあったときの悲惨な姿を私は忘れてはいない。
黒い翼、闇に侵されたあの姿を忘れられるはずがない。
前回の遺跡外では絶対に来るなと・・・・来たら誰一人助からないといわれた。
だから、耐えた。
でももう限界だ。
「マナに会わせて下さい。それまで戻りません。」
ここで目を逸らしたら負けだ。
私は絶対に引かない。
その意思を込めて見つめ返す。
「・・・・・・・止められぬか。ならば会うが良い。」
そういうと清蘭様は結界を少しずつ緩めた。
前は結界の奥に魔の息吹を感じた。
マナが自分の中にある闇に呑まれかけていたから。
でも、今は違う。
清々しい?
なんだろう。この気配は。ヒトではない。火喰い鳥の民でもない。焔霊に近いけど焔霊じゃない。
「マナ?」
「カレン・・・・いや、華煉か・・・・」
衝撃。
久しぶりに声を聞いたからじゃない。
カレンと呼ばれたとき、衝撃が身体を貫いた。
これは何?
「もう手がつけられんのじゃよ。儂にもな。」
「清蘭様?」
姿が見える。
あれは・・・・魂じゃない。
いつのまに・・・
「どうして?」
「華煉?」
清蘭様がやれやれというかのように手をあげて首を振る。
その姿を視野の端に収めながらも、私は目の前にある、信じられない物を見ていた。
「どうして・・・・マナの身体は私が借りているはずなのに・・・・どうしてマナが受肉しているの!その身体は何?清蘭様の?」
「いや、これも俺の身体。俺は異形だったから。」
昔と変わらない姿で・・・そこにいる。
「異形?」
「俺は生まれながら、二つの身体、二つの魂を持っていた。マナの身体と魂と・・・その昔、橙輝と呼ばれた焔霊の身体と魂を。」
「マナ?」
「何度も滅ぼすはずだ。何度も殺されそうになるはずだ。こんな存在がいていいはずがない。」
「マナ、話が見えない。」
マナの身体に恐る恐る触れようとしたが、マナはすっと身体を引いた。
「清蘭」
「なんじゃい。めんどうなことはごめんじゃぞ。」
「俺と華煉を分離してくれ。俺達は一緒にいてはいけない。
どちらが表でも構わない。どちらが裏でも構わない。」
「ふむ・・・・まぁ、よかろうて。」
不意に闇に覆われる。
封じられた。
気づいた時にはここに閉じ込められていた。
赤い水晶の剣の中。
「久々の身体はどうじゃ?」
「・・・・少し弱っているな。」
「華煉が無茶をしおったからのぉ。さて、行くか?」
「あぁ・・・」
どうして私が閉じ込められるの?
どうしてマナがそこに立っているの?
どうして?マナがそこにそうして在るのは危険なはずなのに。どうして?
「さて・・・・そろそろ華煉にも儂から教えてしんぜようかのぉ。の?いろいろ聞きたいじゃろぅからのぉ?」
私はただ頷いていた。
目を放すことが出来なかった。
久しぶりに見たあの美しい炎の翼から・・・
闇の欠片もない、オレンジ色の燃えるような翼から・・・・
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