NEW ENTRY
[PR]
349
半ばあいた口からぼたぼたと血が流れる。
いつものことだ。
周りの人が奇異の目で見つめる。
この島にやってきた奇特な人間達からみてもシャラザの風貌は異様に見えるのだろう。
異形ではない。
むしろ姿かたちは整っているほうだ。
もっともっと異形なものもこの島にはたくさんいるだろう。
異形であっても心身が健康的な者は受け入れられる。
シャラザのまとう空気は狂気。
微笑する口からもこぼれるどす黒い血。
体からにじみ出る狂気の元は弟への偏執愛
ただ、弟に良い生活をさせてあげたい。
純粋ながら屈折した愛情。
姉である自分への偏見が弟へと向かおうとしたとき、シャラザは牙をむく。
たとえ始終血を吐き続けていても、これほどの狂気がなければ・・・
弟への偏執があったとしても、見た目が健康的であったならば・・・・
だが、シャラザの体とまとう空気は、人々に畏怖の気持ちを起こさせる。
畏怖と血と狂気
この島の冒険者達をも退ける何か
一部の冒険者達を魅了する狂気
シャハラザード・・・・・・彼女がどこへ向かうのか、今はまだ誰も知らない。
十ニ人目のお題「狂気」 349 シャハラザード
いつものことだ。
周りの人が奇異の目で見つめる。
この島にやってきた奇特な人間達からみてもシャラザの風貌は異様に見えるのだろう。
異形ではない。
むしろ姿かたちは整っているほうだ。
もっともっと異形なものもこの島にはたくさんいるだろう。
異形であっても心身が健康的な者は受け入れられる。
シャラザのまとう空気は狂気。
微笑する口からもこぼれるどす黒い血。
体からにじみ出る狂気の元は弟への偏執愛
ただ、弟に良い生活をさせてあげたい。
純粋ながら屈折した愛情。
姉である自分への偏見が弟へと向かおうとしたとき、シャラザは牙をむく。
たとえ始終血を吐き続けていても、これほどの狂気がなければ・・・
弟への偏執があったとしても、見た目が健康的であったならば・・・・
だが、シャラザの体とまとう空気は、人々に畏怖の気持ちを起こさせる。
畏怖と血と狂気
この島の冒険者達をも退ける何か
一部の冒険者達を魅了する狂気
シャハラザード・・・・・・彼女がどこへ向かうのか、今はまだ誰も知らない。
十ニ人目のお題「狂気」 349 シャハラザード
PR
- トラックバックURLはこちら