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暇な時間に・・・
先週の続きです。
先週を知らない?
リンクでも貼っておこう。
最初は・・文コミュイベントのSSでOKなのでその次からが先週の分。
二つ目をみるとなんとなくわかると思う。
二つ目 3番目 四代目 伍題目でござる シックス ラストの7
続きは8番目から
タイトル:「音もなく降る」
あたり一面の衾雪
先ほどまで雪はやんでいた。
今は・・・・・音もなく静かに雪が降る。
頭に、肩に、舞い降りる。
さらさらと降る白い雪・・・まるで小さな花みたいだ・・・
と思った瞬間、蒼夜は顔をしかめた。
小さな白い花から思い出してしまった。
シロツメグサの記憶。
雪の日。
背中が少し寒いのは気のせいではないようだ。
こういう寒さは人を弱くする。
弱気になった人に・・・つけこむものもいる。
蒼夜は自分が弱気になってはいけないことを知っている。
目の前をよぎる白い幻
蒼夜は陣術を唱え始めた。少しでも意識を集中するために。
だが、頭の中をあの言葉がよぎる。
約束・・・・わすれないで・・・・
『だめだ。少なくとも今だけは考えるな。』
自分に何度も言い聞かせ、複雑な陣を完成させることに集中し、意識を高める。
音もなく静かに降る雪
静かな世界
普通なら集中できるはずなのに・・・・白い雪が目に入る。ひらひらと。
蒼夜は目を閉ざす。
白い雪が集中をぶれさせる。
それならば、いっそ目を瞑るほうがいい。
集中して細心の注意を払って編み上げれば、蒼夜の陣に近づけるものなどいない。
だが、やはり焦っていたのだろう。
唱え始めたのは高度な陣。
中断しても、失敗してもいけない。
唱えて作り上げた陣のエネルギーは膨大で、これをきちんと開放しないと蒼夜の身が危ない。
もはや蒼夜は雪のこともシロツメグサのことも、そして幼馴染のことも忘れていた。
一心不乱に陣を唱えあげる。
『<< 埋火 >>』
陣が展開する。
雪の上を青白い炎が走る。
炎が蒼夜を中心に巨大な魔法陣を作り上げ・・・そして
『<<不知火>>』
とつぶやくと同時に蒼夜を中心に青白い火柱が天を貫く勢いで巻きあがる。
蒼夜を中心にして衾雪は一瞬にして消え、天を覆っていた雪雲も蹴散らされた。
<<埋火>>と<<不知火>>は連続詠唱で作り上げる陣
二つの陣を織り上げるまでにかなりの集中が必要になる。
その代わりに天をも貫き、天候さえも強制的に変える。
蒼夜は満足げに陣の効果を眺めるとその場を離れていった。
少し離れた場所では、残った雪雲が静かに音もなく雪を降らせている。
だが、それをみても蒼夜は動揺することが無かった。
蒼夜の気が弱ったところにつけこもうとした「何か」。
それを退けたことは明らかだったから。
『てるてる坊主が本来の役割を果たせばいいのになァ・・・』
ブツブツつぶやきながら、
足元の悪い雪の中、ミリナと知視の待つ場所へと帰る。
この日、蒼夜につけこもうとした「何か」は、雪の日に現れる小さな妖精。
白い世界しかしらない妖精は青い夜に惹かれた。
要するに・・・
また一つ増えただけだ。蒼夜を追いかける者が。
小さな妖精がつきまとうのは冬の寒い日だけ。
冬の寒い日には蒼夜のそばに雪の妖精がやってくる。
寒い寒い凍えそうな日に寄り添うようにやってくる冷たい冷たい雪の妖精。
・・・・・・蒼夜はこの日以降、冷え性になった。
お借りした方:鴉丸蒼夜(231)
選んだ理由:こんなこと書くからだ(笑
先週を知らない?
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最初は・・文コミュイベントのSSでOKなのでその次からが先週の分。
二つ目をみるとなんとなくわかると思う。
二つ目 3番目 四代目 伍題目でござる シックス ラストの7
続きは8番目から
タイトル:「音もなく降る」
あたり一面の衾雪
先ほどまで雪はやんでいた。
今は・・・・・音もなく静かに雪が降る。
頭に、肩に、舞い降りる。
さらさらと降る白い雪・・・まるで小さな花みたいだ・・・
と思った瞬間、蒼夜は顔をしかめた。
小さな白い花から思い出してしまった。
シロツメグサの記憶。
雪の日。
背中が少し寒いのは気のせいではないようだ。
こういう寒さは人を弱くする。
弱気になった人に・・・つけこむものもいる。
蒼夜は自分が弱気になってはいけないことを知っている。
目の前をよぎる白い幻
蒼夜は陣術を唱え始めた。少しでも意識を集中するために。
だが、頭の中をあの言葉がよぎる。
約束・・・・わすれないで・・・・
『だめだ。少なくとも今だけは考えるな。』
自分に何度も言い聞かせ、複雑な陣を完成させることに集中し、意識を高める。
音もなく静かに降る雪
静かな世界
普通なら集中できるはずなのに・・・・白い雪が目に入る。ひらひらと。
蒼夜は目を閉ざす。
白い雪が集中をぶれさせる。
それならば、いっそ目を瞑るほうがいい。
集中して細心の注意を払って編み上げれば、蒼夜の陣に近づけるものなどいない。
だが、やはり焦っていたのだろう。
唱え始めたのは高度な陣。
中断しても、失敗してもいけない。
唱えて作り上げた陣のエネルギーは膨大で、これをきちんと開放しないと蒼夜の身が危ない。
もはや蒼夜は雪のこともシロツメグサのことも、そして幼馴染のことも忘れていた。
一心不乱に陣を唱えあげる。
『<< 埋火 >>』
陣が展開する。
雪の上を青白い炎が走る。
炎が蒼夜を中心に巨大な魔法陣を作り上げ・・・そして
『<<不知火>>』
とつぶやくと同時に蒼夜を中心に青白い火柱が天を貫く勢いで巻きあがる。
蒼夜を中心にして衾雪は一瞬にして消え、天を覆っていた雪雲も蹴散らされた。
<<埋火>>と<<不知火>>は連続詠唱で作り上げる陣
二つの陣を織り上げるまでにかなりの集中が必要になる。
その代わりに天をも貫き、天候さえも強制的に変える。
蒼夜は満足げに陣の効果を眺めるとその場を離れていった。
少し離れた場所では、残った雪雲が静かに音もなく雪を降らせている。
だが、それをみても蒼夜は動揺することが無かった。
蒼夜の気が弱ったところにつけこもうとした「何か」。
それを退けたことは明らかだったから。
『てるてる坊主が本来の役割を果たせばいいのになァ・・・』
ブツブツつぶやきながら、
足元の悪い雪の中、ミリナと知視の待つ場所へと帰る。
この日、蒼夜につけこもうとした「何か」は、雪の日に現れる小さな妖精。
白い世界しかしらない妖精は青い夜に惹かれた。
要するに・・・
また一つ増えただけだ。蒼夜を追いかける者が。
小さな妖精がつきまとうのは冬の寒い日だけ。
冬の寒い日には蒼夜のそばに雪の妖精がやってくる。
寒い寒い凍えそうな日に寄り添うようにやってくる冷たい冷たい雪の妖精。
・・・・・・蒼夜はこの日以降、冷え性になった。
お借りした方:鴉丸蒼夜(231)
選んだ理由:こんなこと書くからだ(笑
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