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闇と鎖と一つの焔

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  • 05/19/23:28

51th day

エゾリスと戦って、ベアさんとトーキチローさんと合流することになっている。

ベアさんとの練習試合の前に言われた。

「本来なら俺が守らないといけないんだが守られる側か。」

守る?守られる?

気づいてないのかな?

最近の私の役目は相手の防御結界をクラウソラスの力を借りて破ったり、倒れないように相手から力を奪ったり、

そんなことをやっているだけで、倒すのはベアさんやトーキチローさんのお連れさんたちに任せている。

私、ちゃんと守ってもらえてるよ。

いろんな人が私に心を配ってくれるのがちょっとだけ心苦しいけど、でも、とてもうれしい。

久しぶりに蒼夜さんの声も聞いた。

だけど、どうしよう。マナになんて言おう。

朝帰りして怒られたばかりなのに、まだその話もしてないのに。

蒼夜さんに誘われたって言ったら、マナ、どうするかな?
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50th day

魔法陣に足を踏み入れる。

この魔法陣に来るのは久しぶり。

ミーティアさんが夢幻戦のあとに独眼竜につかまってしまったらしい。

先に行ってと言われて、とりあえず遺跡内で待つことに。

マナに憶えるように言われたストームブリンガーという技は練習試合でもそれなりに使えたみたい。

今回の遺跡内は少し長くなりそう。

ミーティアさんを待つと食料が持つか心配だけど・・・・これだけ買ってあれば大丈夫よね。

一人で移動をはじめて・・・声がかかる。

「華煉、遺跡外で何を買ってきたんだ?好きなものを買って来いっていったよな」

「マナ!起きたの!」

「あぁ、さっき起きた。この朝帰り娘!あとで何があったのかちゃんと話してもらうからな!!」

マナ・・・・本気で怒ってる。

すごく心配かけさせちゃったんだ・・・

空を飛んでいてもなんだか落ち着かなくて・・・・私は砂地に舞い降りるととぼとぼと歩き始めた。

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49th day(Full Version)

久しぶりの遺跡外
湖のほとりの小屋に戻って・・・最初にマナに言われた。

「買い物に先に行ってくるといい。必要なものを先に整えて、そのあとじっくり話をしよう。」

もちろん承諾した。

いつものように火喰い鳥のナイフを持っていこうとしたら、マナと・・・清蘭様に止められた。

「今日だけは火喰い鳥のナイフを置いて行ってくれ。華煉」

どうして?と問う私の目の前に

「ふむ。この小屋の結界は、すがしいのぉ。これならば儂も降りれるのぉ。」

清蘭様が現れた。聖霊降臨という仰々しいイメージとは全くかけ離れた出現。
相変わらず見た目は若作り。だけど、その瞳は眼差しは深い深い年齢を刻んでいる。

「すまんお。華煉」

「清蘭様?」

「ちょっとな・・・あの男に儂の実験につき合ってもらっとるんじゃ。あと少し時間が必要での。すまんが、あの男はこの結界の中に置いて行ってくれんかの」

「・・・・・・・・・・マナに・・・・何をしたの。」

返答次第では・・・・絶対に許さない。
小屋の中が熱を帯びる。
髪の先から、指の先から焔が噴出しそうになる。
一触即発。

止めたのは・・・マナ。マナの声。

「落ち着け、華煉。大したことじゃない。それも含めてあとで話すから。」

「マナ。」

「遺跡外でゆっくり話そうっていっただろう?待っているから先に買い物を済ませておいで。お金にも余裕が出来たから好きなものを買ってくるといい。まだ必要最低限のものしか買い物をしたことがないだろう?いろんなところに行っておいで。
・・・そうだな。華煉が何に興味があるのか知りたいから、何か一つ自分の欲しいものを買っておいで。」

「わたしの欲しいもの?」

「あぁ。華煉のことがもっと知りたいから。華煉が何を美しいと思い、何を楽しいと思い、何を欲しいと思うのか知りたい。
だから、華煉が欲しいと思ったものを買ってきて、俺に見せてくれないか?」

「マナ、本当に私から離れて残って大丈夫?」

「あぁ、それに夏祭りもあるんだろう?いろんな人を見ておいで。帰ってきたら俺にも外の様子を教えてくれ。」

「儂も外に行ってみたいが、この小屋の外には顕現出来そうにないのぉ。この小屋の守りをしておいてやるでの。」

マナを結界の外に出せないような状態にしておきながら、守りをしておいてやるという清蘭様の言葉はちょっと気に障った。
だけど・・・マナが望むなら・・・私のことを知りたいのなら・・・。

「じゃあ、急いで行って来るね。必要なものと・・・私が欲しいと思うものを買ったら帰って来るから。」

「行っておいで。気をつけて。」

「儂がついておるから、大丈夫じゃぞい。ゆっくりいってくるといい。」

ゆっくりいってこい??・・・・私は絶対に短時間でもどって来てやると決めて小屋を飛び出した。

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48th day

山道をいく

二人だけ本体から離れていた舞華さんとミーティアさんも無事に造られしものに出あった頃だろう。

私は普段一緒に行動しているベアさんとトーキチローさんの強さを思い知って、自分も研鑽しないといけないと思った。

ハーカさんとは少し前に別れた。

ハーカさんと一緒だと気兼ねすることなく存分に火の力を出せた。

猫又は厳しい相手だったけど・・・なんとか二人で抜けることが出来た。

こんな風にハーカさんを守る障壁を展開したのは、実戦でははじめてだった。

猫又の力を削って・・・・火の力を思いっきり叩きこむ。

私も毒されてきたのかもしれない。

最近、剣を振るって戦うことが楽しくなってきた。

火の力を揮うのも楽しい。

今日は一人だから・・・・一人・・・

「マナ」

(どうした?華煉)

「最近、清蘭様とよくお話してない?」

(気になるのか?)

「うん、少し・・・・」

(今は無理だ。気を抜くと危ないだろう?そうだな。今度、遺跡外に戻ったら少し話をしようか)

「うん。待ってる。」

この前遺跡外であった時は、マナの様子が少し変だった。

でも、今度の遺跡外では・・・・・

「今度遺跡外に出たらいっぱいいっぱいお話しようね。絶対、約束だよ。私、楽しみにしてるから。」

(あぁ、俺も話したいことがある。今度遺跡外に出たら必ずな。約束しよう。)

うれしい。本当にうれしい。

今日の戦闘が終わったら遺跡外に帰る。そしたら・・・・

私はとても幸せな気分だった。 


(■死亡フラグ祭り■・・・・にちょっとだけ参加してみた。死亡フラグってこんな感じ?)
 

結果では一部省略した こちらはフルバージョン

47th day

遺跡内

・・・・なのに、広がる青い空

ともに宙を舞うのは、ドラゴンの少女

強い火の力

彼女には私と違った火の守りがある。

彼女と一緒はいつも楽しい。

彼女と一緒なら私は遠慮なく自分の気を放つことが出来る。

楽しい、愉快、心のままに放つ炎はまるで花火のように空を舞う。

炎の残像が空を彩る。

あぁ綺麗だ。

心からそう思う。

マナ・・・・最近、疲れているみたいだった。

マナにも見せてあげたい。

この綺麗な空を。

いつか二人一緒に宙を舞う。

そんな日が来て欲しいと、心から思った。

いつか・・・・いつの日か・・・・今日と同じぐらい澄んだ青い空を二人で・・・・。

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46th day

久々の遺跡外

湖のほとりの小屋で・・・・私はまた儀式を行った。

炎の気をとりこんで、この特殊な場所で・・・私はマナに会う。

息を吸う。

鼓動を感じる。

気の流れに自分を溶け込ませるように。

この場所なら大丈夫。

私は気の流れに身を委ね・・・・そして・・・・・

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45th day

造られしものを破壊した。

今の私では感情を取り戻させてあげることも、転生させてあげることもできなかった。

小さな、小さな雫が残った。

あの声も聞こえなくなった。

綺麗な雫。

この輝きが彼の命だったんだろうか?

「ごめんね。」

転生させてあげられなくてごめんね。感情をあげられなくてごめんね。

この雫・・・・

「・・・・重たいね。」

命は受け継がれなくてはならない。

輪廻の輪に戻らないといけない。

「・・・・一緒に戻ろうか?」

小さな雫。

どうするのか心は決まった。

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