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闇と鎖と一つの焔

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  • 05/03/17:55

44日目の日記補完

不気味な笑い声が消える。

目の前に現れたのは表情を消された男

何?これは?

これは冒涜だ。

自然に生まれたのではない生命体。

感情のない・・・・いや、感情を奪われた・・・・生命。

「非道」

思わず声が漏れる。

この島では・・・・目の前に立ちふさがるものを叩くのではだめだ。

救済しなければ。

私に出来る?

今の私には無理だ。

この魂を焼き尽くし転生させることは私には出来ない。

この島は本当に一体何?私を縛りつけた・・・・この島は本当に・・・・・。

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43日目の日記補完

長い長い戦闘の間・・・ずっと意識はこの場になかった。

ただ聞こえたのは・・・・心に響いてきた叫び声。

大地の加護を受けたエゾリス達がその場を離れるまで、戦闘はずっと続いた。

はじめて引き分けた。

相手が引いてくれた。

命を奪わずに済んだ。

だけど・・・・だけど・・・・長い長い戦闘の代償は?

少し前からマナの声がまた聞こえなくなった。

感じる波動は清蘭様ともう一人・・・・

「・・・・・・・緋魅?」

なぜ?

どうして?

歯がゆい。

あの小屋に戻らなければこの石の中で何が起こっているのかわからない。

この手におさまるナイフの中・・・・紅瑪瑙石の空間で一体何が起こっているの?

「マナ・・・清蘭様・・・緋魅・・・・・何をしているの?」

またしても目の前にエゾリスが立ちふさがる。

ベアさんとトーキチローさんがゆっくりと戦闘準備に入る。

白虎隊との練習試合もある。

・・・・私は心をナイフに残したまま、ゆらりと剣を握って立ち上がった。

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42日目の日記補完

再び魔法陣を抜ける。

この異様な空間・・・・どうして移動先に着くまでパーティのみんなが一緒にいるかどうかわからないんだろう?

久しぶりにトーキチローさんとベアさんと一緒に戦う。

トーキチローさんは強いペットをいつの間にか引き連れていた。

私は・・・・私は何か変われたのかな?

強い火の力を少しずつ少しずつ戦闘に生かして行きたい。

強い剣・・・重たい剣・・・発揮できない性能。

それでも・・・強くなりたい。

マナを取り戻すために。

目の前にはまた敵意をむき出しにする獣達。

「ごめんね」

命を奪うことは好きになれない。

だけど・・・・・・・・・私には大事な・・・とても大事な失えない人がいるから。

剣を構える。

強くなりたいと心から思った。

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41日目(遺跡外)の日記 補完

炎がゆらゆらと揺れている。
宙を舞う炎は6個
闇の中で六芒星を描く
炎が揺らめくその中心で・・・・・・・

一本の剣を奉げ持ち、ただひたすら祈りを奉げる姿
長い髪
緋色の翼
白い衣に炎が橙色の光を落とす

 

湖のほとりの小屋
この場所は特別な場所

華煉はこの地でマナの体を自分の体に再生した。
それから、宝玉探索のために遺跡に入り・・そしてはじめての遺跡の踏破を終えて、この小屋へ帰ってきた。
今は精霊の力を持っていない、火の力が強いだけの、ただの火喰い鳥の民。

だが、華煉は堕精する前に・・・自分に二つだけ普通の火喰い鳥の民と違う能力を残した。
一つはマナの魂を維持する火喰い鳥のナイフの仕掛け。
いつかマナに体を返すか、新しい体を用意するまで・・・マナと二人で過ごせる日が来るまでのマナの仮の居場所。
火喰い鳥のナイフに封印したマナの魂は今のままでは輪廻の輪に戻ることもない。
新しい体に魂を移し、その体が滅びるときまでマナの魂は消えない。
その仕掛けを施した。

もう一つがこの小屋。
この小屋の中でだけ・・・・華煉は精霊の力を取り戻すことが出来る。
あらかじめ用意した護符を燃やし、術式を施すことで、「場」を形成する。
「場」にある時だけは力を取り戻せる。
術式の鍵となるのは護符と・・・火喰い鳥のナイフ。
華煉は自らの力のすべてをマナと共にナイフに封じた。

 

術式が完成する
「場」が完成する
風もないのに髪がゆらめく
ゆらゆらと震える体
やがて・・・華煉の姿は消え・・・・
残ったのは宙に浮かぶ六芒星の炎と・・・誰に支えられるわけでもなく宙に浮いた火喰い鳥のナイフ
ナイフの刃が炎を浮かべ照り返す。
紅瑪瑙石が煌く

そして・・・・彼女は・・・力の主は封じられた紅瑪瑙石の中の空間へと顕現した。

だらだら続く

40thday

遺跡の中を進む。
みんなが拾ったのと同じドレスを拾い・・・そしてもうすぐ戻る。
あの湖のそば・・・私たちの家へ。

最近、マナが話をしてくれない。
時々清蘭様の気配を感じるから、二人で何か話しているんだと思う。

そっとナイフを抜いて紅瑪瑙石に触れる。
これでマナには私が話したがっていることがわかるはず。
だけど、応えはない。

少し前なら紅瑪瑙石に触れるだけでマナの方からいろいろ話しかけてくれた。
闇の翼のみんなのこと
剣の揮い方
料理の仕方
お友達の話
服の作り方
遺跡内の様々な動物達の話
魔法陣の話
果ては、遺跡内を移動中に気づいた水場の位置や風の流れまで

だけど・・・・最近応えてくれない。
聞こえていると思うのに。

こんなに近くにいるのに話すことが出来ない。


「マナ・・・・・・・・さみしいよ。」


ポツリとつぶやいた。

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39thday

隠れた通路の先

何もない?

壁を叩きながら元の道へと戻る。

他のみんなも壁を叩いている。

誰かが何かを見つけたら・・・・

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38thday

剣を揮った。
肉を切る感触・・・命を絶つ瞬間を・・・私は忘れない。

できれば、もう襲い掛かってこないで欲しい。
彼らはなぜこんなに私たちに敵意を向けてくる?
単に彼らのテリトリーを侵したから?

それだけではない何かを感じる。



道を進む。
みんなが立ち止まる。
何かがここにあるらしい。

でも・・・・何かが導く。
この壁の向こうに・・・そう、何かが。
みんなはここで立ち止まる。
だけど・・・・・

少し後ろを振り返る。
みんなは何かを待っている。
だけど・・・・・・・私は立ち止まってはいられない。
マナを取り戻すためならなんだってする。

壁を押す。
あぁ・・・そうか。ここに「ある」んだね。
この先に何かがあるんだね。

行こう。どんな危険が先に待ち受けていようとも。
私にはやらなければならないことがある。

みんなに気づかれないように私は壁をそっと通り抜ける。
壁の中の異空間へ。

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