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30th day(PartⅡ)
Star-spangled Night
日記で書けなかったSS「だって、クリスマスだもん」
華煉が布を織っている。
どうみても俺の一着分より大きい布。
まさか俺とペアルック?
ちょっとからかいたい気分になった。
「そんなにたくさん織るってことは、俺を太らせる気?」
華煉はにっこり笑う。
「だって、クリスマスだもん。」
30th day (Part.1)
29th day
ゆらり、ゆらりと火が揺れる。
ゆらり、ゆらりと風が吹く。
「───────緋魅」
「呼ばれましたか?」
「緋魅、あの島へ行ってくれないか・・・・清蘭殿とともに。」
「・・・・・・・・華煉ですか。」
「・・・・・」
「華煉ですね。」
「・・・・・」
「何度・・・繰り返すのでしょうね。」
「行ってくれないか?」
「・・・・・・・・参りましょう。 それが 様の望みならば。」
ゆらり、ゆらりと風が吹き・・・・
あざやかな炎が一つ。
あざやかな光が一つ。
島へと堕ちていった・・・・・・・
ゆらり、ゆらりと風が吹く。
「───────緋魅」
「呼ばれましたか?」
「緋魅、あの島へ行ってくれないか・・・・清蘭殿とともに。」
「・・・・・・・・華煉ですか。」
「・・・・・」
「華煉ですね。」
「・・・・・」
「何度・・・繰り返すのでしょうね。」
「行ってくれないか?」
「・・・・・・・・参りましょう。 それが 様の望みならば。」
ゆらり、ゆらりと風が吹き・・・・
あざやかな炎が一つ。
あざやかな光が一つ。
島へと堕ちていった・・・・・・・
28thdays
27日目の日記
文書を書くのが好きなんです・・・下手だけど コミュイベント
冬の夜長に文章を読もう
「初雪」
枯れた大地
茶色くなった草木に霜が降りる。
吐く息も白く、肌が切れそうなぐらい研ぎ澄まされた冷たい冬の朝。
ぎゅっ・・・ぎゅっ・・・
霜を踏みしめる音。
凍てつく大地に一人立つ男はふと何かに気づいたように天を仰ぐ。

空から舞い落ちる一片の雪
この冬最初の雪が降る。
てのひらで雪をそっと受け止めると男は微笑む。
彼はいつも自然体。
美しい物を美しいと誉めたたえ、
うれしいときには素直に喜ぶ。
決して感情を持たない人間ではない。
また、力に溺れる尊大な人間でもない。
だからこそ、彼の行いに人は恐怖する。
あまりにも自然に、あまりにも当然のように、
決して傲慢ではなく、決して相手を見下すことなく、
彼はただ楽しんで、「こと」をなす。
雪が降る。冷たい大地にはらはらと雪が降る。
彼はふと遠くを見る。
何を考えているのか。
国を腐敗させた僧職者たちをこの静かで清冽な雪と見比べて思いをはせているのか
それとも遠い国に残した妻子のことを考えているのか・・・・
妻子と共に雪を見た。
あれはもう何年前のことだろうか・・・・
彼の隊の者は知っている。
彼の荷物の中には妻子の写真。
彼が持ってきたわけではない。
妻がいたずら心で荷物に忍び込ませた。
彼はそれを見つけたとき微笑んだ。ごく自然に。
仲間たちに見られないように隠すようなことはしない。
写真を見て彼をからかう者などいない。
彼はごく自然に荷物にしまい、その写真を持ち歩いている。
家族を愛する気持ちを彼は持っている。
そう・・・豊かな感情を持ちながら、彼はいつも「こと」を仕掛ける
遠くを見つめる目。
しかし、それもほんの一瞬のこと。
聞こえるではないか。
霜を踏みしめる音が。
彼の隊のものではない。
彼の隊のものであれば霜を踏みしめる音を立てるようなことはしない。
あぁ・・・・闇が・・・・闇が微笑む。
先ほどから目に入っていたはずだ。
あまりにも自然にその男はそこに立っていたから。
遠くのほうからでもよく見えていた。
真っ白い世界に一人立つ黒い男。
そう・・・・見えていたし、目にも入っていた。
だが、あまりにも・・あまりにも自然で危険だと感じなかったのに。
闇が彼のほうを見る。
なぜ気がつかなかったのか。
これほど危険な男がそこにいることに。
目を合わせるまで気がつかなかった。あまりにも自然で。
目を合わせた時にはすでに遅かった。危険はすぐそばに。
もう遅い。
危険は彼だけではない。
見えなくても気配を感じる。
そこにいる。
彼の部隊の者に完全に囲まれている。
もう、何も出来ない。戦うこと以外は・・・
枯れた草木、降りる霜、舞い散る雪
白い白い世界に一人立つ闇
無防備な冒険者たちの前に翼を広げる一羽の鴉
闇が・・・うれしそうに微笑む。
「さぁ、ゲームをはじめようか。」
白い白い世界にひとときの喧騒
やがて訪れる静謐な時
白い白い世界
霜が降り、雪が降る
白い白い世界に・・・・・・・・ただひとすじ・・・・紅
ENo.212 ユーグ・F・アイヒベルガー様 お借りしました。ありがとうございました。
冬の夜長に文章を読もう
「初雪」
枯れた大地
茶色くなった草木に霜が降りる。
吐く息も白く、肌が切れそうなぐらい研ぎ澄まされた冷たい冬の朝。
ぎゅっ・・・ぎゅっ・・・
霜を踏みしめる音。
凍てつく大地に一人立つ男はふと何かに気づいたように天を仰ぐ。
空から舞い落ちる一片の雪
この冬最初の雪が降る。
てのひらで雪をそっと受け止めると男は微笑む。
彼はいつも自然体。
美しい物を美しいと誉めたたえ、
うれしいときには素直に喜ぶ。
決して感情を持たない人間ではない。
また、力に溺れる尊大な人間でもない。
だからこそ、彼の行いに人は恐怖する。
あまりにも自然に、あまりにも当然のように、
決して傲慢ではなく、決して相手を見下すことなく、
彼はただ楽しんで、「こと」をなす。
雪が降る。冷たい大地にはらはらと雪が降る。
彼はふと遠くを見る。
何を考えているのか。
国を腐敗させた僧職者たちをこの静かで清冽な雪と見比べて思いをはせているのか
それとも遠い国に残した妻子のことを考えているのか・・・・
妻子と共に雪を見た。
あれはもう何年前のことだろうか・・・・
彼の隊の者は知っている。
彼の荷物の中には妻子の写真。
彼が持ってきたわけではない。
妻がいたずら心で荷物に忍び込ませた。
彼はそれを見つけたとき微笑んだ。ごく自然に。
仲間たちに見られないように隠すようなことはしない。
写真を見て彼をからかう者などいない。
彼はごく自然に荷物にしまい、その写真を持ち歩いている。
家族を愛する気持ちを彼は持っている。
そう・・・豊かな感情を持ちながら、彼はいつも「こと」を仕掛ける
遠くを見つめる目。
しかし、それもほんの一瞬のこと。
聞こえるではないか。
霜を踏みしめる音が。
彼の隊のものではない。
彼の隊のものであれば霜を踏みしめる音を立てるようなことはしない。
あぁ・・・・闇が・・・・闇が微笑む。
先ほどから目に入っていたはずだ。
あまりにも自然にその男はそこに立っていたから。
遠くのほうからでもよく見えていた。
真っ白い世界に一人立つ黒い男。
そう・・・・見えていたし、目にも入っていた。
だが、あまりにも・・あまりにも自然で危険だと感じなかったのに。
闇が彼のほうを見る。
なぜ気がつかなかったのか。
これほど危険な男がそこにいることに。
目を合わせるまで気がつかなかった。あまりにも自然で。
目を合わせた時にはすでに遅かった。危険はすぐそばに。
もう遅い。
危険は彼だけではない。
見えなくても気配を感じる。
そこにいる。
彼の部隊の者に完全に囲まれている。
もう、何も出来ない。戦うこと以外は・・・
枯れた草木、降りる霜、舞い散る雪
白い白い世界に一人立つ闇
無防備な冒険者たちの前に翼を広げる一羽の鴉
闇が・・・うれしそうに微笑む。
「さぁ、ゲームをはじめようか。」
白い白い世界にひとときの喧騒
やがて訪れる静謐な時
白い白い世界
霜が降り、雪が降る
白い白い世界に・・・・・・・・ただひとすじ・・・・紅
ENo.212 ユーグ・F・アイヒベルガー様 お借りしました。ありがとうございました。